大きくする 標準 小さくする

全国クラブ大会マッチリポート

2009/01/17

駒場WMM 21-18 帆柱クラブ

1月11日(日)。熊谷ラグビー場Bグランドにて、第16回全国クラグラグビー大会 1回戦「駒場WMM(関東2位) vs 帆柱クラブ(九州1位)」が行われた。全国大会初出場の駒場WMMに対し、3年連続出場の帆柱クラブ。冷たい強風が吹く中、試合は駒場WMMのSO森山秀一のキックオフで開始した。
開始から駒場WMMは帆柱陣にて攻めるものの、なかなかゴールを割ることができない。逆に先制点を決めたのは帆柱クラブNO8紀昌宏だった。ゴールライン前でのスクラムよりボールを持ち出してそのままゴール中央にトライ。FB大賀仁章がGKを決めて、前半6分「0-7」となった。

そのまま帆柱クラブが波に乗るかと思われたが、次にトライを決めたのは駒場WMMだった。前半16分、今度は駒場WMMのスクラムより、NO8山崎純が持ち出し、SH佐藤新につなぐ。その後SO森山秀一→FB林周一郎と左に展開し、FB林周一郎が回り込んでG中央にトライ。そのままGKも決め、「7-7」同点となった。
前半20分、今度は駒場WMMのペナルティーより帆柱クラブFB大賀仁章がPGを決め「7-10」。
その後は互いに攻めきれず、点数の動かない長い時間が続いた。そのまま前半終了を迎えるかと思われた前半38分、ゴールライン前中央での帆柱クラブのペナルティーより駒場WMMがクイックリスタートをする。SH佐藤新→SO森山秀一→LO大塚昴と左につなぎ、LO大塚昴がそのまま飛び込んでトライを決めた。FB林周一郎がGKを決め、「14-10」で前半終了。

迎えた後半。
開始1分、駒場陣10m付近での駒場のペナルティーよりPGを狙う帆柱クラブFB大賀仁章。キックされたボールはきれいな弧を描きポールの間を通った。ここで「14-13」と、その差1点となる。
更に前半6分、駒場WMMが攻めているところを帆柱クラブがラックからボールを奪い、ラックの連続攻撃をしながら攻める。最後はSH柴田隆太→CTB藤井洋光→FO泉谷昌一→WTB阿部展裕と左に展開し、主将でもあるWTB阿部展裕がゴール左端に逆転のトライを決めた。ゴールキック不成功により「14-18」。
ここで点差を広げたい帆柱クラブ。1本のトライを取り、逆転をしたい駒場WMM。
帆柱クラブ陣でのプレーが続くが、均衡は破られない。

しかし、試合終了間際、ゴールライン前帆柱クラブのペナルティーよりクイックリスタートをした駒場WMMのCTB堂原穣治がそのままゴール中央にトライ。FB林周一郎がゴールキックも決め、「21-18」と逆転を果たした。そのままロスタイム3分を守りきった駒場WMMが準決勝に進めることとなった。紙一重で勝利を掴んだ駒場WMMは、課題を多く残した試合となった。
一方、ファンクションでは帆柱クラブ主将より「我々の想いも背負いながら、次も勝ってほしい」との言葉が贈られた。(馬屋原 由紀)

尚、マン・オブ・ザ・マッチは以下の通り。
駒場WMM:FL 田中一圭
帆柱クラブ:WTB 下田武

(日本ラグビー協会HPより抜粋)

http://www.rugby-japan.jp/national/dome/2009/id5675.html